【コラム】スポーツ選手のストレスとケガ

第36回 ワールドカップでまざまざと見えた身体意識の差

吉備国際大学社会科学部 学部長・教授
公益財団法人日本健康スポーツ連盟認定プロフェショナルトレーナー
一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長

竹内 研

サッカーワールドカップ、日本VSクロアチア。
日本は、現状の持てる力を出し切った。

日本サッカーは、この30年間で、世界でも例が無いほど、進歩してきた。
断トツ世界で一番盛んなスポーツのサッカーの歴史の中でも、今だかつて無いほど。

スキル
フィジカル
メンタル
タクティクス

あらゆる面で、世界に追いついてきた。
しかし、まだ、世界のトップクラスには届いてない。
その理由が、ありありと見えました。

それは、
身体意識のレベル!

選手の身体意識は、クロアチアの選手の方が、明らかに上。
試合を通じて、感じられましたね。
それが最後にまざまざと表れたのがPK戦。
クロアチアのゴールキーパーは、日本のキッカーよりも、優れた身体意識を持っていた。
恐らく、日本のキッカー達は、あまり入る気しなかったのでは。

選手のパフォーマンスの全てを支配するのは、身体意識。
身体意識を造り上げていく事で、選手の本質力が高まって、パフォーマンスは劇的に上がります。
トップとそうでない選手との本質的な差は、身体意識。
その論理とメソッドは、日本にあります。

スポーツ界はまだ、ごく一部しかそれに気づいてない。

2022-12-06